杉並区からのお客様です。
今日はパーマをかけたいとのことですが、アレルギーか何かでうちにおみえになったんですか?
いえ、アレルギーはないんですが、いつもパーマをかけるたびに、洗っても洗っても、何日も臭いが取れなくて。
それでネットで調べてたらここにたどり着きまして。
そうだったんですね。
まあ、パーマ液と言っても種類はたくさんありますからねぇ。
そうなんですが、どこのお店に行ってもそんなにたくさん種類がある訳でもないし、そのお店がいいと思って使っている物を勧められるだけで、他に選択肢は無いので、やってみないとわからないじゃないですかぁ。
確かにおっしゃる通りです。
なので、まずご理解頂くために、パーマの原理からお話させて頂きますね。
パーマ液って1液、、2液って
ありますよね。
まず1液で髪のSS結合、シスチン結合って言うんですが、これを切断して、ロッドで巻いた状態で2液で再結合させることでウェーブ形成を行います。
この時に、髪が切断された時に発生する臭いをメルカプト臭と言いますが、きちんと元に戻さないと、いつまでも、この臭いが、残ってしまいます。
えつ、て言うことはパーマ液ではなくて、やり方の問題って言うことですか?
はい、極端な例で言うと、昔はアンモニアを使ったコールド液が有りましたが臭かったですよね。
確かに臭いがきついと髪に負担がありそうな気がしますが、あれを使ってもきちんと元に戻してあげれば臭いはそんなに残りません。
最近はもとから臭いの少ないパーマ液が好まれるのでモノエタノールを使ったものが多いですが、アンモニアに比べ、モノエタノールの方が髪には残留しやすいと言う部分もあります。
要は薬剤も大事ですが、やり方の方がもっと大切だと言うことです。
昔の美容師さんは今みたいに良い薬がなかったのて、みんな工夫してやったもんです。
今は消費者も美容師さんも薬剤に頼り過ぎてるところがあります。
確かに良いものが有れば使うに越したことはないんですが。
とにかくパーマがきれいにかかるように、ダメージに対する適切な前処理をすることと、薬剤の影響が残らないように、後処理をきちんとやれば、そんなに臭いは残りませんよ。
わかりました。
よろしくお願いします。